介護生活が始まってから、どうにも体調が優れず。ま、年齢のせいもあるんだろうがな。偏頭痛や悪心で身体を起こすこともままならず、そのせいで仕事もキャンセルせざるを得ず、だんだんと依頼も減り。やらなくてはいけないことも、気が滅入って手つかずのままだし。実家に帰るためには、ラッシュアワーの夕方時にターミナル駅を通るのだが、ヤだヤだと思いながら人混みの地下道を歩いていると貧血状態になって吐きそうになり、商品を見るフリしてショップで立ち止まったり、ホームのベンチに座り込むことも多々。副都心線の電車の発着を知らせるサウンドデザインが、どうにも五月蝿くて我慢出来ない。思わず耳を塞ぎたくなる。何だか副都心線って、他の路線より音が大きくて音数が多い気がするんだが。デパートの地下入口に新しく設置されたファサードから聞こえる環境音楽も、音がデカ過ぎてイライラする。余計なことせんで、Brian Enoの『Music for Airports』でも音量抑えめで流していればよろしい。
こんな毎日なので、頭痛薬がものすごいペースで減っていく。相変わらず腸が煮えくり返っているのか、腹も痛いしな。どう考えても、これらの症状ってウツな気がするのだが、薬漬けにされるのがヤなので、そのテの病院も行ってない。
これじゃいかん!と思い、少しでも気持ちをUPしようといろいろとリフォームに手を出すことにした。
まずは墓だ。樹の枝が繁り墓が暗いし、花活けに枯葉が溜まって水がドロドロ、暑い時期には臭くてたまらん。墓参りに行く度に腹を立てていた。その上、ヘタに長生きなんぞした場合、身内のいない私は無縁仏になること必至。寺も早いとこ、持ち主不在の墓を更地として売りたかろう。そんなときのためにも、樹を全部引っこ抜くことにした。ちなみに参考にしたワケじゃないが、「墓相」でググッてヒットしたこのサイト、かなりの電波で大笑い→http://www.hakaishi.co.jp/boso/index.html。
墓石店に電話すると、根元から切るだけなら6万ほどだが、根を全て処理すると10万ほどかかるという。どうせならと思い、10万コースで依頼する。だが工事が終わってから連絡があり、「根が張り過ぎて墓を撤去して囲いを壊さないと取りきれないので、切る方法で処理しました」とのこと。なので、値段は安いほうで済んでラッキー?
その次は窓だ。今、洗濯物干場としてのみ使っている実家の2階は本来、非常に日当りのいいところである。だがいつも雨戸が閉めっぱなしになっているので、たまには風を通そうと思い歪んだ窓を無理矢理開けようとしたら、窓枠がパカッとはずれてガラスが落ちそうになった。こりゃいかんと、ネットで探したリフォーム会社に木枠の窓をアルミサッシに替える工事を依頼する。すぐに見積りに来て、工事の日程もサクサク決まった。が、工事当日に寸法を合わせて作ったサッシを持ち込んだ業者が、担当者と何かモメている。何と窓の桟が他では見たこともない異常な造りで、通常のやり方では設置できないとのこと。一体、実家はどこまで規格外なんだ! まぁ、住んでる人間が一番の規格外だがな。オマケにその日に限って家の真ん前で道路を掘り返す下水道工事があり、車両通行不可能で使えなくなった窓枠のピックアップに何時間も待たされる。下水道工事のスケジュールを調べ、2週間後にようやく工事は終了。
そして、毎日見る度に気が滅入っていた隣の廃屋だ。長くなるので、こちらの話はまた。