フンコロガシの詩

バレエ教室

 実家をバリアフリー仕様にリフォームしてから、ほぼ1年。
 玄関前の飛び石を撤去して門までセメントでスロープを作り、壁には造り付けの棚を設置、古いトイレを新しいものに替え、床の段差も無くした。
 それまで居間だった1階に介護ベッドを入れて寝室にしたので、家具一式もすべて処分した。リサイクル屋に交渉してちょっといい古い家具は買い取りということで差し引いてもらい、粗大ゴミの片付けもしてもらったのだが、ついでに放ったらかしになっていた隣の空き家(以前、叔父と祖母が住んでいたが、今は無人で廃墟同然)の分も一緒にしてもらったので、「こんなことは言いたくはないですが、あまりにもゴミが多くて見積もりの金額じゃやってられませんね」と文句も言われ、片付け代がかさんでしまった。
 家具は無くなって何とかスッキリしたものの、それまでほぼ10年間、週1で私がテキトーに掃除するだけだった部屋は、とてもそのままではベッドを入れられないほど汚れている。これまたプロの掃除屋を頼み、長年に渡り染み付いた汚れを拭いてもらった。掃除人が来る日に限って、親父が睡眠薬+酒でグダグダなので床に倒れて転がったりして、作業もはかどらない。来たのが若者2人だったので、親父をかつぐのを頼み(彼らにとっては命令としか思えない口調だったろうが)、別の部屋に移動させ、ようやく作業は終了。
 ちなみに介護ベッドを入れた日にも、早速親父がベッドに試し乗りした途端、そのまま転がり落ち介護洋品会社の若者を青ざめさせる。もちろん原因は、睡眠薬+酒だったことが後に判明。この時も若者に手伝わせて、ベッドに親父を運ぶ。
 そうそう、玄関前のスロープ工事の日にもムカつくことがあってな。落ち葉で埋まっていた通路にセメントを敷きやすいよう業者が掃除していたら、見たことのないマンホールのようなものが出現。「コレ何ですかね?」と聞かれ、その度に確認をしなければならない。そんなの、私が発注したんじゃないから知らんわ。とりあえずフタを開けてみたら、雨水を流すための地下トイみたいなもんだったが。「メンド臭いんで、そのまま埋めちゃって下さい」と頼んだものの、丁寧な業者だったのでその部分は残してセメントを流したので、これまた作業が手間取る結果に。
 最後に親父の行動範囲すべてに手すりを設置して、リフォームは完成。ぐるりと手すりが囲む部屋は、まるでバレエ教室の如し。鏡がないのが残念だよ。
 部屋の片付けから設計打ち合わせ、素材選び、工事まで1カ月以内に一気に行ったので、本当に大変だった。何だかんだで総額100万円は超えたしな。補助金は出るのだが、税込み20万円なので焼け石に水。まぁ、出ないよりはマシだが。
 皆さ〜ん、お洒落なインテリアだ何だと言ってるうちが花ですよ。トシ取ったら、とにかく実用に即したものにするしかないんだから。せいぜい、今のうちに楽しんでくださいな。いや、マジで。
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by kuroshiba2007T | 2008-04-05 01:52 | | Comments(0)
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