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フンコロガシの詩

のうたりん

 2月に親父が階段から落ち、顔を数針縫うケガをしたことがあった。どうもそれ以来認知症が進んだ気がしたので、6月に病院でCTスキャンを撮ってもらったところ左脳に硬膜下血腫が見つかり、その場で頭蓋骨に穴開ける手術→入院となった。
 だが、血腫は1年以上前の古いものだったらしくすでに脳の外側部分がガチガチに固まっており、血液はほとんどなくドレナージュできなかったことを医師から告げられる。案の定、手術翌日のレントゲン写真では脳がかなりきれいな形になったものの、1週間後にはまたベコーンと凹んだ脳に戻っていた。老人になると、特にぶつけたことがなくても硬膜下血腫が出来る場合もあるらしい。いわゆる慢性硬膜下血腫というヤツである。
「隙間にセメントでも詰めますか?」と聞かれたが、これ以上手を入れるのもどうかと思って、そのままにしておくことにした。文字通りの“脳足りん”である。
 このところの理解力の著しい低下にも、“脳足りん”じゃしょうがねえよなあと思うことにしている。
 しかし待てよ、むくんでる上に顔じゅうクモの巣がかかったような無表情な私も、人さまから“脳足りん”と思われることがあるのかも知れん、とこれまた気の滅入る日々である。
by kuroshiba2007T | 2007-10-28 23:01 | ムカッパラ | Comments(0)
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