フンコロガシの詩

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感謝の正月

 年始年末はデイやヘルパーさんがお休みなので親父の介護はすべて私一人にかかっており、昼から夜までと実家で過ごす時間が多くなる。
 元旦は母の命日でもあり、いつものように犬連れで墓参りを済ませてから実家へ帰った。
 そして玄関を開けた瞬間、思わず「臭いッ!」。
 案の定、親父は糞尿まみれである。ただでさえ臭いのにエアコンの設定温度が33度なもんだから、臭みが増幅され鼻が曲がりそうだ。昨日はセーフだったんだがな〜、チッ。
 部屋の暑さと臭気に引き寄せられるのか、このところ実家ではデカいゴキブリがよく出る。毎日、2匹以上をスリッパでブッ殺しているんだぜ。さすがに史上最強の生き物であるゴキブリも冬場は弱るんだろう、動きがニブいので百発百中、もしかしたら割り箸で捕らえるのも可能かも、ってな具合である。
 とりあえず、ぬるま湯に浸し清拭剤を染ませたタオルで親父の身体を拭いてからオムツ+尿取りパッド含むすべてを着替えさせる。この作業を毎朝お願いしているヘルパーさんには本当に頭が下がる。毎年、正月は心の底から感謝で始まるのだ。
 トイレや床を丹念に拭き掃除し、汚れた服やシーツ、毛布は洗濯だ。大量の洗濯物を干す二階の部屋は陽当たりが良く犬も大喜び、古びた畳の穴掘りに夢中である。そこいら辺に畳のカスが飛び散るが、まぁいたしかたない。

 正月につきものの雑煮も今年は作らなかった。作ったところで食べないので結局は捨てるから、という理由ではない。シブチンだが案外と縁起物にはこだわりたいクチなので、捨ててもいいのだ。作らない理由は、このところ親父がむせることが多くなったせいである。高齢者の肺炎は、そのほとんどが誤嚥によるものだ。昨年もそろそろヤバいかと思い、ノドに詰まりやすい角餅でなくピラピラした韓国のトックを用いて雑煮を作ってみた。何しろ半島系の詐欺師に全財産だまし取られたというのに、親父は韓国が好きだからな。しかしいくら好きとはいえ、韓国の知識はほとんどなくトックが何やら不審な食べ物と映ったのか、全然食べなかった。古い記憶にある食べ物以外は受け付けない、という認知症の症状である。
 ちなみに自宅でも一人正月だが、雑煮と簡単なお節風のプレートは用意する。今年の雑煮は牡蠣を入れてみたところ、大正解。それを食べた後は酒飲みながら『TOP GEAR』『シャーロック』『SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜クリムゾン・キングの宮殿』と再放送ばかりだが、英国系のテレビ番組を見てウサを晴らしている。
 あ〜あ、明日も早くから実家へ行かないとな。感謝と鬱で始まった、いつもながらの年明けである。
 
 
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by kuroshiba2007T | 2013-01-02 06:01 | Comments(0)