フンコロガシの詩

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スポーツクラブ入会騒動

 つい先日までやっていた、北京オリンピック代表決定戦。長時間の試合を観るのはカッタルイが、すぐに勝負の結果が出る水泳は好きである。ガタイ系が好みだしな。そんな訳で連日、飽きもせずにテレビを観ていたのだが、心にもくもくと黒雲のように不安も広がっていた。こんなことは初めてである。
 その理由はこうだ。
 半年ほど前だが、実家に帰ると親父がいきなり「10万円寄越せ」と言ってきた。「当面の生活費は渡してあるんだから、そんなに必要ないだろ」と言うと、「泳ぐのに必要だ」と答える。頭がくらくらしてきた。
 そういえば、ティップネスの封筒が放っぽってあったな。どうせポストに入っていた勧誘の書類だろと軽く思っていたのだが、考えてみればそんなのチラシで済ますはずだ。慌てて封筒の中身を確認すると、これまたムチャクチャな字で書類に記入がしてある。もちろん、ところどころが抜けている。
 聞けば、何と入会の申し込みに出向いたらしい。その途端、プールで糞尿垂れ流した場合、一体どれくらいの弁償をすればいいのか?という恐怖で頭が真っ白になった。幸い、今のスポーツクラブは会費をカード決済するようになっている。そういうシステムを説明されても訳分からなくて、家に帰ってきたようだ。
 とにかく是が非でも入会は阻止しなければならない。
「杖なしで歩けないんだから、プールに行くのは無理だ。転ぶと危ないし」と必死に説得するも、「昔は水泳選手だったんだから、何でも出来る」と自信満々。それって70年前の話だろ。ったく、昔の栄光ばかり憶えてんだな。
 そんな虚しい会話を交わしていると、いきなり尿モレの臭いが部屋に立ちこめた。尾籠な話ですが、通販で買ったと思しき「ニンニク卵黄」を愛飲しているので、臭いんだよな。しかし、リハパンを使用しているのにどうしたことだ? とにかく着替えさせると、何とリハパンの替わりにゴムの伸びきった古い水泳パンツを着用している。こりゃ、ダダ漏れのハズだわ。法事の燕尾服といい、これまたどこから探してきたんだろ。あくまでも泳ぐ気マンマンだな。あ〜、危ない。
 とりあえず濡れタオルで清拭しリハパンを履かせ、防水シーツ、普通のシーツ、着ていた服を洗濯する。水泳パンツは捨てたよ。
 その夜、家に帰るやいなや、ティップネスに電話したことは言うまでもない。性懲りも無くまた出向いた場合、絶対に入会させないよう懇願する。相手は商売なので「付き添いの方がおられましたら、杖をついていても入会できますよ」と返すが、「絶対にそれは無理ですから!」と突っぱね、何とか入会阻止する方向で話をまとめる。
 北京オリンピック代表決定戦を観ながら、その時の悪夢が甦ったワケだ。もしかして、テレビを観てまた入会する気になるんじゃないか、と。
 しかしそれも、今のところは杞憂に終わったようである。だが暖かくなるこれから、まだまだ気は抜けないな。やれやれ……。
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by kuroshiba2007T | 2008-04-25 00:58 | ムカッパラ | Comments(0)

早喰い

 このところ、親父は毎日自分で出向いてデパチカで購入した有名店のトンカツしか喰っていない。金もないというのに! 私が作った小松菜花の漬物にも目をくれず、喰うのは肉のみだ! 朝はカツサンド、昼は牛丼ギョク付だしな。手作り漬物は入れ歯でも食べやすいようにと細かく刻んだのだが、そうすると余計傷みやすくなる。仕方ないので昨日ほとんど手をつけてないのを全部捨てたよ。あ〜ムカつく。もちろん、自宅では美味しくいただいております。ポイントは花が咲いてアクが強くなったので、漬け込むときに加えた粉辛子。
 mixiのニュースでも「肉喰うと脳からドーパミンが出る」とあったな。睡眠薬と酒を取り上げたので、肉ジャンキーになってんだろうか?
 ところで、ボケるとゆっくり味わって食事を楽しむということがなくなるようだ。思い起こしてみれば、80歳を過ぎたあたりから親父の早喰い傾向が始まったように思う。一緒に食事をしている人の話なんて聞いてやしない、明らかに周りの人の状況を無視して勝手に食べて、他の人が食事中にも関わらずさっさと煙草を吸いまくる。
 おかげで夕食中にずっと見守りをしてもすぐに食べ終わるので、じい〜っと待っていることもなくすぐさま皿洗いに取りかかることができるのだが。
 コレって子供が勝手にメシ喰うのと同じだな。DEVO化のひとつのパターンだろう。
 皆さ〜ん、親と一緒に食事をしていて早喰いをしているのを見つけたら、すぐに地域包括センターに連絡を!
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by kuroshiba2007T | 2008-04-13 14:30 | ボケサイン | Comments(0)

バレエ教室

 実家をバリアフリー仕様にリフォームしてから、ほぼ1年。
 玄関前の飛び石を撤去して門までセメントでスロープを作り、壁には造り付けの棚を設置、古いトイレを新しいものに替え、床の段差も無くした。
 それまで居間だった1階に介護ベッドを入れて寝室にしたので、家具一式もすべて処分した。リサイクル屋に交渉してちょっといい古い家具は買い取りということで差し引いてもらい、粗大ゴミの片付けもしてもらったのだが、ついでに放ったらかしになっていた隣の空き家(以前、叔父と祖母が住んでいたが、今は無人で廃墟同然)の分も一緒にしてもらったので、「こんなことは言いたくはないですが、あまりにもゴミが多くて見積もりの金額じゃやってられませんね」と文句も言われ、片付け代がかさんでしまった。
 家具は無くなって何とかスッキリしたものの、それまでほぼ10年間、週1で私がテキトーに掃除するだけだった部屋は、とてもそのままではベッドを入れられないほど汚れている。これまたプロの掃除屋を頼み、長年に渡り染み付いた汚れを拭いてもらった。掃除人が来る日に限って、親父が睡眠薬+酒でグダグダなので床に倒れて転がったりして、作業もはかどらない。来たのが若者2人だったので、親父をかつぐのを頼み(彼らにとっては命令としか思えない口調だったろうが)、別の部屋に移動させ、ようやく作業は終了。
 ちなみに介護ベッドを入れた日にも、早速親父がベッドに試し乗りした途端、そのまま転がり落ち介護洋品会社の若者を青ざめさせる。もちろん原因は、睡眠薬+酒だったことが後に判明。この時も若者に手伝わせて、ベッドに親父を運ぶ。
 そうそう、玄関前のスロープ工事の日にもムカつくことがあってな。落ち葉で埋まっていた通路にセメントを敷きやすいよう業者が掃除していたら、見たことのないマンホールのようなものが出現。「コレ何ですかね?」と聞かれ、その度に確認をしなければならない。そんなの、私が発注したんじゃないから知らんわ。とりあえずフタを開けてみたら、雨水を流すための地下トイみたいなもんだったが。「メンド臭いんで、そのまま埋めちゃって下さい」と頼んだものの、丁寧な業者だったのでその部分は残してセメントを流したので、これまた作業が手間取る結果に。
 最後に親父の行動範囲すべてに手すりを設置して、リフォームは完成。ぐるりと手すりが囲む部屋は、まるでバレエ教室の如し。鏡がないのが残念だよ。
 部屋の片付けから設計打ち合わせ、素材選び、工事まで1カ月以内に一気に行ったので、本当に大変だった。何だかんだで総額100万円は超えたしな。補助金は出るのだが、税込み20万円なので焼け石に水。まぁ、出ないよりはマシだが。
 皆さ〜ん、お洒落なインテリアだ何だと言ってるうちが花ですよ。トシ取ったら、とにかく実用に即したものにするしかないんだから。せいぜい、今のうちに楽しんでくださいな。いや、マジで。
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by kuroshiba2007T | 2008-04-05 01:52 | | Comments(0)

強制執行してはみたものの〜全財産奪回作戦 Vol.6

 タイトルがすべてを物語っているが、とりあえず。
 先日、弁護士より電話あり。裁判所の執行官が例の投資会社に出向いて、金庫などに隠し財産がないかどうか調べたのだが、もちろん何もナシ! 予想通りの空振りだよ!
 この執行官差し向けにかかる費用、何と15万円! 今回は10万円ほど戻るということだが、金を無くしたというのに更に追い打ちをかける裁判所のこの仕打ち、何とかならんのか。
 とにかく介護は金がかかる! リハビリパンツ代だってバカにならないんだから。絶対に必要なものは税金かけないとかして安くしろよ。85歳になったら現物支給されるということで、喜び勇んで申し込みしたらいろいろと条件があり、ウチはダメだった。そんなことさえ区役所のサイトを見ても書いてない現実。本当にムカつくぜ! 国会議員なんて絶対に介護の現場を知らないで法律決めてるからな。介護にまつわる法律には、いちいち腹の立つことばかりだぜ。ますます締め付けが厳しくなってるしな。
 実家はターミナル駅のすぐ近くなので、ドラッグストアではリハビリパンツを扱っていない。結局デパートで買うしかないのだが、定価だし丁寧に包装されるのも何やらバカバカしい。仕方ないので、新聞の折込みチラシをチェック、ウチの近くのドラッグストアで安いときに買いだめして実家へ持っていくのだが、バスや電車に乗るとかさばってジャマでな。
 しかし最初の話に戻るが、こんな手ヌルいやり方で金を取り戻すことはできるんだろうか? 海老の養殖で投資者を募った詐欺社長が実家の墓の下に現金を隠していたという事件があったが、そんなことでもやってるんじゃないかと弁護士には言ってみたが。
 とりあえず先方の弁護士とやり取りして、返済額を下げてもっと小分けにして返してもらうよう頼んでいるのだが、どうなることやら。
 桜吹雪の舞う公園で皆が浮かれている風景を見ても、頭に浮かぶ言葉は「サクラチル」ばかり。自分の悲惨な状況を重ねてしまい、まこと気の滅入る日々である。
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by kuroshiba2007T | 2008-04-03 14:14 | | Comments(3)