フンコロガシの詩

<   2007年 11月 ( 5 )   > この月の画像一覧

ぜんざいのような味噌汁

 今は親父はまったく料理をしないが、以前は簡単なものなら作っていた。ご飯を炊く、簡単な炒め物をする、味噌汁を作るといったたぐいだが。
 しかし1年半ほど前だろうか、味噌汁を注ごうと思って蓋を取ってみたら、何やら様子がヘンだった。異様にドロドロしている。その様子はぜんざいの如し。見ただけで血の気が引くようなシロモノだった。親父はずっと薄味好みだったので、明らかにこれはおかしい。いくら歳とって味蕾細胞がすり減っているといっても、味が濃過ぎるだろ。すぐに大鍋に移して薄めたが、ヤバい気がしたのも確かだ。

 皆さ〜ん、親がとんでもない料理を作ったら、すぐに地域包括センターへ相談を。といっても、ウチはこの頃にすでに認定はもらってるんだよな。でも要支援だったので、ほとんど意味がなかったが。その後、坂道を転げ落ちるようにボケていったのは、言うまでもない。本当はこの時点でのケアが大事だったのかもしれないが、現在の介護予防って要支援の段階じゃ何もしてくれないに等しいもんな。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-11-26 03:49 | ボケサイン | Comments(0)

ガムテープで何でも直る

 ヤンキー車の駐車したときに吹っ飛んだであろうエアロパーツや自転車やバイクの破れたシートを、ガムテープでベタベタに貼って繕っているのを見かけることがあるが、あれって貧乏臭い上に電波な感じもあって目に入れたくないもののひとつである。
 しかしコレがあるんだな、実家にも。築40年で何のメンテナンスもしていない家はそこかしこが歪んでおり、木枠の窓と家本体にはかなりの隙間がある。その窓枠に意味なくベタベタ貼られたガムテープ。隙間テープなら分かるが、何の対処にもならんだろ。もちろんこんなことしたのは親父である。
 ガムテープではないが、布団カヴァーにもバンドエイドを何カ所か貼ったことがあった。煙草の焦げ後をゴマ化そうとしてやったらしいが、まだ熱の残っているときに貼るのかバンドエイドの接着剤も溶けかかってネチャネチャしていた。
 どうやらガムテープとかバンドエイドって、何でも直せるものとしての認識があるようだ。初めて使ったときにものすごく革新的なモノとして感激したことが、脳の奥深くに刷り込まれているのであろうか?
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-11-19 13:06 | ムカッパラ | Comments(0)

ショートステイ

 今の私の生き甲斐、それは親父のショートステイだといっても過言ではない。なにしろ、顔を見なくて済むのは大変に有り難い。だいたいが昔から嫌いなんだよ、親の顔。……この問題は長くなるので、また後日。
 今回のショートステイは始めから波乱含みだった。朝早くに車の迎えが来るので早起きしてふらふらしながら実家へ行ったら、「メシがマズイので絶対に行かない!」と言い張る。どうやら先月のショートステイ時、昼夜構わずわめき散らす輩が同室におり、相当懲りたようだ。それまでは毎月行っているのに、そのことも忘れているのでこれ幸いと送り届けたのだが。なので、今回は「絶対にうるさい人と同室にしないで下さい」と頼み込んでのステイだった。
 仕方ないのでケアマネージャーに連絡して、ショートステイ期間の介護プログラムをまた組み直してもらう。が、ヘルパーさんが説得に行ったところ、気が変わったのかショートステイに行ったとのこと。
 だが案の定、忘れ物があり、結局は翌日私が届けるはめに。施設に行ったら、職員より「臭いので困っている」と言われる。何のこっちゃと思えば、親父が尿モレしたズボンを着替え一式の中に突っ込み、全ての服が湿って臭くなっていた。せっかく洗濯した服を入れていったのにな。別料金で職員に洗濯を頼んで事無きを得たのだが、その後も「帰るから迎えに来い」と何度も電話があり、その度に職員と話をして説得を頼む。
 そうして何とか予定通りに終えたショートステイ。そう、今日からまた私の介護の日々が始まる……。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-11-15 02:34 | ムカッパラ | Comments(0)

大人買い……

 それはボケの始まり。だって考えてみろよ。似たようなものをやたらめったら買うのって、自分にとって何が必要で何が必要じゃないのか、見極める能力が衰えている証拠でしょうが。
 親父が袋菓子をやたら買い込むようになったのは、2、3年前あたりだろうか。だいたいがボケるとDEVO化して幼児嗜好になるので、味覚も変わって甘いものが好きになるね。似たような袋菓子がそこいら辺に置いてあるのを見たときは、漠然とした不安を感じたのだが何の対策も取らなかった。この時点で地域包括センターに連絡すれば良かった、と今になってしみじみ思う。
 甘いものではないが、先日は鶏の唐揚げが4パックほど買ってあった。どう考えてもそんなに一気喰いできないだろうが。
 認知症になると幼児と同じで、何でも欲しいものは手に入れないと済まなくなるらしい。物を捨てるのも嫌いになる。ワイドショーなどでよく話題になる“ゴミ屋敷”、あの住人も絶対にボケてるよな。

 皆さ〜ん、親がお菓子をやたら買うようになったら、ぜひとも地域包括センターへ相談に行くことをオススメします。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-11-12 02:08 | ボケサイン | Comments(0)

アニマル浜口道場

 以前テレビで見た、アニマル浜口道場の所構わず貼紙がビッシリ〜の光景に驚いたことがある。すべての貼紙には、墨が飛び散りそうな勢いの毛筆でしたためた檄文が書いてあった。「気合いだ!」「目指せ金メダル!」とかそういうたぐいである。その光景は電波系に近いものがあり、見ているだけでめまいがしそうな感覚に陥ったが、それからそんなに間を置かずして自分でも同じことをするとは、さすがにそのときは思わなんだ。
 親父が何を言ってもなかなか話が通じないので、実家はいつの間にか壁といわず窓といわず貼紙だらけである。「寝タバコ厳禁!キケン!」「酒と薬の併用は絶対禁止!」「リハビリパンツは毎日取り替える!」「ヘルパーさんの訪問時間は必ず家にいるように!」などの注意書きから、ヘルパーさんの訪問時間表、冷蔵庫には中に入っている総菜やパン類を明記したものなど、思いつくとカレンダーの裏などの大きい白紙に太いマジックで書いて貼るようにしているのだが、そんなものどこ吹く風で無視されるのがオチ。「寝タバコ厳禁!」の文字を目の前にして、親父はベッドの上で寝っ転がりながら1日60本近く煙草を吸う。そんな淀みきった空気の中にあっては、言霊の力は無効なのであろうか。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-11-05 01:51 | ムカッパラ | Comments(0)