フンコロガシの詩

カテゴリ:生活の知恵( 8 )

ワッフルとシベリア

 何やら中央線沿線にある、民家でやってるほっこりカフェの「本日のスイーツ」メニューみたいなタイトルだが、あにはからんや。今回はDEVO化老人のオヤツの嗜好について述べたい。
 何度もしつこく書いているが、認知症になると瞬間的な短期記憶が苦手になり、比較的長期記憶は保たれる。ついさっきの行動や話したことはすぐに忘れるのに、やたら大昔のことを覚えているのはそのためだ。
 だからオヤツは昔ながらのモノがいい。
「残り少ない人生、せめて美味しいものを食べてもらいたい」「流行ってるスイーツが脳への刺激になれば」という思いで、DEVO化した親に新製品や高級品をせっせと買い込む向きもあろうかと思うが、美しい心持ちが褒められこそすれ、ハッキリ言って実に無駄な行為である。お金をドブに捨てることになるぞ。
 認知症になると、みたらし団子、ぼた餅、くず餅、饅頭など、子供時代に食べて美味しかった記憶が脳の奥深くに刻み込まれているオヤツしか食べない。
 コンビニのレジ近くには必ず一口羊羹や1個ずつのパックになった饅頭が並べてあり、昔は一体誰が買うんだろ?と思っていたのだが、今ではDEVO化老人のニーズが相当あるのだろうと理解している。
 洋菓子だったらワッフルやシベリア、プリンだ。ワッフルといってもベルギーのマネケンやオランダのストロープワッフルのような今風のもんじゃない、丸く焼いたフワフワの生地を二つ折りにして間にカスタードクリームを挟んだ昔ながらのモノである。コロンバンで有名だが、今や取り扱い店舗も減っているらしく、すっかりスーパーにお株を取られている。
 とにかく、ここ30年くらいで一般的になったモノは絶対にダメ! ショートケーキやアップルパイならいいが、タルトは見た目で受け付けない。
 フレンチのコース最後に出てくる美しく皿に盛られたデザート、アシェットデセールなんてもっての他である。目の前に何があるか理解できないので、食べないのだ。
 手作りスイーツも味がぼやけて感じるのか、市販品のほうが喜ばれる。
 ま、味の嗜好は人それぞれなので、会話のできるうちに何が好きなのか聞き取りしておいて、実際に食べるかどうか実験を重ねるしかない。
 ちゃんとした食事を取らないでオヤツしか食べない、とムカつく気持ちも分かるが、医師に確かめてみたところ、糖尿病などの持病がなければあまり気にしなくていいらしい。
 介護は思った以上に金がかかる。少しでも無駄を無くすお役に立てればと思い、僭越ながら「オヤツは昔からあるもので!」と申し上げる次第であります。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2013-07-21 17:06 | 生活の知恵 | Comments(1)

野戦病院

f0154236_2310610.jpg

 このところ親父の失禁激しく、毎日の洗濯物が膨大な量だ。写真は1日に出る洗濯物である。2〜3回は洗濯機を回すので、以前より1時間早く実家へ帰るようにしている。ということは4時には家を出なくちゃならないので、自宅でのヤボ用をやっつけると自分の時間なんか全然ねぇよ!
 先日はケアマネから「朝、ヘルパーが訪問したらいたるところに便が散ってましたが、デイに行くための準備に手を取られたのでそのままにしてあります」という電話がっ。
「うぐッ、すぐに行って掃除しないと!」と焦ったのだが、続けて「空き時間を見つけてヘルパーが掃除にうかがおうと思います。時間外となりますので、点数が加算されますがよろしいでしょうか?」との提案アリ。
 もちろん、「よろしくお願いします〜」と電話のコチラ側で平身低頭になって依頼する。とはいえ、すべて他人任せも悪いので自分でも手伝うつもりで、この日は外出のヤボ用を早々に切り上げ実家に向かうも、どうやらヘルパーさんが飛び散った糞を拭いて下さった直後らしく確かにいたるところが少し濡れていた。ひたすら感謝である。
 それにしても部屋中が臭い! 何とかごまかそうと慌てて線香を焚きまくるが、臭いが混じって何とも気持ち悪くなってきた。その上、ダウニーを使って汚れもんの洗濯もしなくちゃならず、ほとんど口で息をしないとやってらんねぇ。
 こんな調子で連日ひたすら洗濯しなくてはならず、布団はすべてアクリル毛布にした。冬でもどうせ親父はエアコンの温度設定33℃なので、3枚重ねれば問題なし! 
 以前は布団をクリーニングに出したり、汚れたところだけを部分洗いしてドライヤーで乾かしたりしていたが、今や洗濯機でガンガン洗えるのでストレスも軽減。失禁した寝具の扱いに悩んでいる方に、マジでオススメしますぜ。
 物干部屋にアクリル毛布が何枚も下がっている眺めは、まるで野戦病院の如し。野戦病院を舞台にした名作映画といえば『イングリッシュ・ペイシェント』だが、私の好みはアルトマンの『M★A★S★H』である。こんなことだから一生モテとは無縁なんだろうな。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2013-06-16 23:11 | 生活の知恵 | Comments(0)

オール電化

 少し前にガスレンジを取り替えたことは、前回のネタで書いた。
 だが、それがもうお役御免になろうとは。
 というのも、数日前に実家に帰って部屋に入ったら、何やら焦げ臭い。慌ててガスレンジを確認したら、親父が作ったニンニク味噌汁が吹きこぼれたまま加熱され、すでに鍋の中と外は真っ黒。あまつさえ、薄い煙まで出ていた。
 ほんっとに危ねぇよ! 私が帰るのが遅かったら火事になるところだったじゃねぇか!
 親父は煙草を吸いながらテレビを大音響で眺めていたので、この事態には全く気づかず。

 事故を防ぐため、ケアマネとも相談してガスは止めることにした。
 代わりの調理用具として、昔懐かしい電気コンロを購入。どうせパンを焼くか、ニンニクを炒めるぐらいしか調理しないんだから。
 もちろん「味噌汁は作らない!」「ガス使用禁止!」という貼紙を家じゅう至るところに貼りまくる。
 すでに風呂も一切使ってなので、これで実家もオール電化だな。ってIHとかじゃなくて、あまりにもセコいが。
 さて次の問題は地デジだ。これまた面倒臭いよなぁ……。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2010-07-26 01:09 | 生活の知恵 | Comments(0)

徘徊

 実家へ帰ってすることは山ほどあるが、領収書チェックも重要な項目の一つ。たいがいがコンビニの煙草やスイーツ(プッチンプリンのイチゴ味も早速お買い上げだ!)、デパ地下の総菜だが、先日、その中にタクシーの領収書があった。はて、こんなことは今までなかったんだがなと不審に思い金額を見てみれば、結構な距離である。
 一体どこへ出かけたのかと聞いてみれば、「散歩に行って帰り道が分からなくなったので、タクシーで帰ってきた」と言う。うう、ついに徘徊が始まったかと目の前がすうーっと暗くなったが、とにかく何らかの対処をしなければならない。
 もちろん迷子や行き倒れになったときのことを考えて、以前から財布とバッグには親父の名前と連絡先として私の携帯番号を書いた名刺を入れてあるのだが、観察していると財布から札だけをつかんでポケットに無造作に突っ込み外出することが判明。わざわざプリンターで作った名刺なのにな、意味ないやんけ! 
 ステッキにもガムテープを巻き付けて同様のインフォメーションはしてあるものの、不安が募ったので外出時に着用するダウンとエアテックに大きい名札を縫い付けることにした。さっそくユザワヤで探してみたところ、今はいいもんが沢山あるのな。とりあえず子供の体操服用のゼッケン布を購入し、油性マジックで名前と住所、私の携帯番号を書き入れて縫い付けた。
 しかし、親父の生活してる部屋はエアコンの設定温度32度でムチャクチャ暑い中、ひっきりなしに吸い続ける煙草の煙がもうもう、テレビの音が大音響で鳴り響き、たまに親父が大昔の歌謡曲なんぞ歌ったりしてイライラするったらありゃしない。こんな状況も3年目に突入したが未だ慣れず、怒りがこみ上げ部屋に入る度に胃がムカムカして吐き気をもよおしえづく毎日である。おまけに針仕事なんて久しぶりなもんだから、針で指を刺しまくりプツプツ出る血をティッシュで拭いながらも何とか縫い付け完了。
 だがな、今は冬だからダウンやエアテックを着るが、暖かくなったらどうすりゃいいんだろ。アクセサリー好きなので、ネームタグのついたネックレスでもプレゼントするかな。あ〜あ……。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2009-12-26 01:38 | 生活の知恵 | Comments(0)

布団八つ裂き

 雨が降り続くこの季節になると、2年前のコトを思い出す。その頃はまだ親父がリハパンを使用していなかったので、尿失禁が続くと1日中、洗濯に追われた。
 ある日、敷布団までグッショリ濡れていたのでクリーニングに出そうと近くの店へ出向いた。それまでちょっとぐらいなら、部分洗いをかけて乾かしていたのだが、それじゃ追っ付かないんでな。
 だが、店の答えは「真綿はクリーニングできません。化学繊維なら大丈夫なんですが」とのこと。チッ、じゃあ捨てちまえってんだな。どうせ、30年以上前のブツだ。表面の布もそこかしこが裂けている。燃えるゴミで出そうと思いハサミで細かく切っていたのだが、そのうち指が疲れ切ってきた。腹立ちまぎれにエーイ!とばかり両手で布団を裂いてみたら、これが思いの外、よく裂ける。ぐぉぉぉぉ〜と気合いを入れると短時間で八つ裂きになるのも、快感だ。他の布団も2枚ばかり同じ方法でやってみたが、比較的新しいモノはやはり布地や綿の劣化が少ないせいか、破きづらかったな。
 皆さ〜ん、絹の真綿の布団はクリーニング出来ませんよ。よ〜く考えて使ってくださいな。っつー前に1回でも失禁のあったDEVO化老人には、早いとこ防水シーツの使用をオススメします。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2009-06-01 16:10 | 生活の知恵 | Comments(0)

小銭問題

 少し前の話だが、家じゅうに散らばっている小銭にイライラしたので郵便局へ持っていって預金に回すことにした。親父はDEVO化激しく小銭が使えないので買い物はいつも札のみ、おつりの小銭が溜まり放題。実家用の財布の小銭入れスペースも、速攻で破れたよ。なので、100円ショップで見つけたシルバーの化粧ポーチを小銭入れにした。あれ、口が広くていいわ。オススメです。
 おまけに親が使っていた部屋を掃除したら、いつのものやら不明な小銭も信玄袋にたんまり。多分、亡くなった祖母や叔父のものだろうとは思うが。
 とりあえず、すべてをリュックに詰めて背負うもズッシリと重くショルダーが肩に食い込み、リュックも破れそうで気が気ではない。底部に手を回して支え、まるで昔の子守り女のようにリュックをおぶる格好で歩く。
 窓口で小銭を渡し預金したい由伝えると、「古いものが多いので、機械で計算できません。お時間かかりますけどいいですか?」と局員から言われる。そして待つこと1時間以上。置いてあった『ミシュランガイド東京』も隅から隅まで読んじまったよ。ようやく名前を呼ばれ窓口へ行くと、「これはちょっとお預かりできませんので」と10枚ほどの小銭を戻される。見れば蕩けて(?)半分になった1円や、1銭、5銭といった今さら使いようのないものばかり。しょうがないので持ち帰ったが、いったいどうすりゃいいんだ。
 皆さ〜ん、親が小銭を溜めていたら、早いうちに郵便局で預金したほうがいいですよ。
 
[PR]
by kuroshiba2007T | 2009-01-02 00:48 | 生活の知恵 | Comments(2)

ツタの絡まる家

 この時期、実家を覆うツタが紅葉しており、まこと見事である。
 こう書くと、まるで歴史ある洋館に住んでいるように思われるかもしれないが、あにはからんや、築40年を超える木造のボロ家でしかない建物にツタが絡まるとエラいことに。風情なんてトンデもない、夏はちょっと放っておくとガタついた窓の隙間からズルズルと部屋の中にまで蔓の触手を延ばし、まるで生き物のようで気味悪いったらありゃしない。モルタルの間に根を張るので、まとめてベリッと剥がすと、ついでに外壁がボロッと落ちる。
 葉が落ちた冬が、これまたヒサン。クモの巣がかかったように蔓だけが巻き付くボロ家は、どう見ても廃屋だ。グーグル・ストリートビューが話題になったとき試しに実家を見てみたが、どうやら冬に撮影したらしく、あまりのヒドさにこれでよく近所の人に通報されないものだと思ったよ。
 だいたいこのツタ、誰も植えた憶えがない。いつの間にやら生えてきたものだ。地球温暖化と関係あるのか。その生命力ときたら、ハッキリ言って見習いたいものだが、そんなことも言ってられない。先日、外の塀にまで生い茂っているのでちょっと剥がしてみたところ、コンクリートの破片がボロボロと落ちてきた。よく見ると、ツタの根が入り込み、塀はヒビだらけだ。ツタを取り去ったら、決壊すること必至。しょうがないので、そのままにしておく。
 皆さ〜ん、身に覚えのないツタが家に絡まっていたら悪いことは言いません、早いうちに引っこ抜いてポイしてしまうことをオススメします。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2008-12-08 00:18 | 生活の知恵 | Comments(0)

オバアちゃん服のススメ

 親父はいつの間にか、ファスナーの使い方を忘れているらしい。ズボンは全部前を開けたまま、リハビリパンツ(という名の紙オムツ)が丸見え。そんなコーディネートで裾を引きずりながら歩く。年取ると身体も縮んでくるので、前に履いていたズボンはブカブカでサイズが合わない。ただでさえ転びやすくなっているのに、カカトを踏んづけそうで危ないったらありゃしない
。いろいろなところを探してみたが、メンズのSサイズというのはほとんどないし、ズボンにはすべてファスナーやらボタンやらが付いている。
 そこで考えた。「何も男ものにこだわる必要ないじゃん」。ホラ、よくオバアちゃんが履いてるウエストがゴムのズボンあるでしょ。試しにあれを履かせてみたら、これがかなりいい。ほとんどがポリエステルなどの化繊なので、洗ってもすぐ乾く。オヤジくさい色合いが多いので、違和感もなし!
 しかし、問題はこれからの防寒着だ。デイサービスに行くときなど外出時に、ユニクロのダウンは軽くて暖かいのでピッタリなのだが、すべてファスナーで着脱するようになっており前が閉められない。風邪でもひかれたら大変だ。身体&脳機能の衰えた人向けの服って、どうしてこんなに少ないんだろ。シルバーショップなどにあることはあるが、極端にモノが少ない。おまけに高い! こういうものこそ、税金かけないで安くするべきだろ(怒)。あ〜あ、いっそのこと冬のトップスも女ものにするかな。
[PR]
by kuroshiba2007T | 2007-10-30 00:23 | 生活の知恵 | Comments(0)