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フンコロガシの詩

肺気腫

 今年に入って撮った親父の肺のCTスキャンの画像だが、以前のものよりチラチラと白い筋が目立つ。レントゲン医師は「放っておけ」と言ったらしいが、内科の医師の「肺気腫の疑いがありますね」との診断で大学病院に紹介状を書いてもらい、まるでドラマのロケに使いそうな真新しい大学病院で診察を受ける。
 結果はやはり、肺気腫になりかけとのこと。悪化した場合、酸素ボンベを引き摺って生活することになる。いくら善玉コレステロールが通常値よりトンデモなく高いといってもな、さすがに87歳ともなれば免疫力も低下してくるのであろう。もちろん最大の原因は、1日煙草3箱だ。
「これじゃ咳が出て苦しいでしょう?」と医師に聞かれ、「ずっとオペラ歌手やってたので、喉は大事にしてますよ」と、相変わらず口だけは達者な親父である。おいおい、40年余にわたる教員生活は何処行っちゃったんだい? どうやら親父の中では、教師だったことはすっかり無かったことになっているらしい。アマゾンの中古DVDを200円(送料のほうが高かったぜ!)で購入した、『サンセット大通り』のグロリア・スワンソンの「私は女優よ!」な業の深い狂った姿が頭の中でフラッシュバックする……。
 とりあえず医師に説得してもらい、その場では禁煙を誓った親父だが、家に帰ればそんなこたぁどこ吹く風、早速煙草を吸い始める。酸素ボンベが近くにあったら、即爆発だぜ。
「煙草は止めるはずじゃなかったのか?」と聞けば、「止めない!」と断言。
 もちろん区から補助金の出る火災報知器一式は設置してあるのだが、何やら決めごとがあるらしく一番重要な自動消火器は台所のガスコンロの上にしか設置できないとのことで、親父が煙草を吸うベッド周りには報知器しか設置していない。
「これじゃ意味ねぇ!」と、何らかの対処をすべくネットで検索すると、火災を感知して消化剤がバーッと出る天井取り付け型の自動消火器を見つける。「コレだッ!」と思うが、放火の多いサラ金をターゲットにしているようで、やたら大掛かりな上に値段も高過ぎる。とりあえず、ミニボンベ型の自動消火器をいくつか設置するかな。また、余計な金がかかっちまうな……。
by kuroshiba2007T | 2010-02-22 11:43 | | Comments(0)
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