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見える人
 介護サービスを利用していると、定期的にケアマネ、ヘルパーさん、デイの担当者と会議を行う。内容はデイや家でどう過ごしているかの報告やサービス内容の希望など、まぁ相互確認といったところだ。
 先日、その会議があったので、親父のセクハラ事件がその後どうなったか、デイの担当者に聞いてみた。そうしたら、何とまだ続いているというではないか! さすがに、デイのほうでも他の利用者に被害が及ばないよう気をつけているので、触られるのはもっぱら職員らしい。それもポッチャリ系がお好みのようだ。
 しかしながら私は、呆れこそはすれ、もう驚かなかった。そればかりか、「さもありなん」と思ったのだ。 
 というのも、さる実力派のスピリチュアルな方、いわゆる「見える人」と久々にお会いしたときのこと。
「最近どう?」と聞かれたので、「親父の介護でクタクタですわ(大阪弁ふうに)」と答えたところ、「ちょっとお父さんの名前を見せて」と乞われて、ノートに書いて見せた。
 一瞥してから先方は「う〜ん、この話は言わないでおこう。男同士で話したほうがいいから」と言いよどんでいるので、ズバリ「セクハラですか?」と聞いてみた。
 案の定、そのとおりで、親父の名前の画数は「老後に色惚けの相」らしい。
 心配になったので「警察沙汰や裁判起こされたりとか、ありますかね?」と聞くと、「それはないので、放っておいても大丈夫」との答だった。
 もしかして、「モーニング娘。」や「藤岡弘、」のようにすればいいのかもしれないが、そのために今さら改名ってのもなと思い、何もしていないのが現状である。  
 試しに今度、デイサービス用の書類に親父の名前を書き込むとき、小さく「。」や「、」でも付けてみるかな。
# by kuroshiba2007T | 2012-02-17 17:26 | ムカッパラ | Comments(1)
ワイルドサイドを歩けば
 ぷち鬱でブログもしばし放置していたが、またぼちぼち始めるかと思い、親父がデイで書いてきた習字を公開する。

 どうよ、コレ? デイで着替えた洗濯物を洗うかとカバンを開けてコレを見つけたときにゃ、「この期に及んでこうくるのかよ!」と怒りで思わず手がわなわなと震えたぜ。
「ネタだッ!」と思ったのも事実だがな。
 デイの習字はいくつかあるお手本の中から好きなものを選んで書くようだが、何も事欠いてコレを選ぶこたぁないだろ。っつーか、何故こんなお手本が? 誰かの詩や小説の一部なのか? デイの職員に確認しようと思いつつ、未だ出来ないでいる。
 もう20年ほど前、雑誌で「ロック名盤特集」の編集をしていた時の話だが、初校を見ていたらルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」が誤植で「ワイルドサイドを歩けば」になっていたことがあった。
「ば」が付くだけで原曲のキャムプな雰囲気ぶちこわし、ワイルドとはほど遠い間抜けぶりがおおいに気に入ってネタにしていたのだが、それがよもや我が身に降り掛かるとはなぁ、トホホである。
 私の修行道はまだまだ続くようだな……。
# by kuroshiba2007T | 2012-01-30 00:40 | ムカッパラ | Comments(0)
突然ですが、単行本が出ます!

自分でも驚いちゃうのですが、このブログが単行本に!
タイトルは『カイゴッチ38の心得 燃え尽きない介護生活のために』でシンコーミュージック・エンタテイメントから6月20日に発売。震えて(笑って?)待て! 詳細は追々に〜。
# by kuroshiba2007T | 2011-06-03 17:37 | Comments(4)
猫のエサ
 今年の元旦も、いつもどおりに母の墓参りをしてから実家へ帰る。洗濯と庭掃除を済ませ、親父に肺気腫の薬を飲ませ、とバタバタしていたのだが、夕食の世話をしようとテーブルの上を見ると親父が買ってきたと思しき缶詰が数個。
 サンマの蒲焼、サバの味噌煮、赤貝煮と何やら酒の肴ばかりが並んでいる。親父に「これ食べるのか?」と聞けば、「猫のエサだ」と言う。
 するってぇと何だい、猫ってのは酒屋の店先で立ち呑みしてるオッサンかい? これまた最近の食事情が反映してるのか、今ウチに通ってる猫は3匹ほどいるのだが、みんな野良猫とは思えないほどデブばかり。私が帰るのを待ち構えてやって来るくせに、近づくとフガーッと吠えるのでオスメスの確認はしていないが、何だかオッサン猫みたいな連中だ。
※そんな猫の様子をYouTubeにアップしました。ココココをクリック!
 缶詰を見ながら、私の脳内では通い猫たちがクダ巻きながら赤貝煮なぞをツマミに酒を呑んでる姿がリアルに浮かび上がる。これってヤバいか?
 ネズミ除けの意味もあってウチは代々、通い猫が途切れたことがないのだが、そのために缶詰の猫のエサは切らさないようにしておく。だが大晦日はお節や尿取りパッドなどのかさばる荷物を抱えていたので、猫のエサはまだ足りてるだろうと買わなかった。ちゃんとテーブルの上には猫缶も2個あったし。
 しかしな、親父は戦争に行ってる間以外はずうっと猫と関わってきたハズなのだが、猫がどんな生き物だか分からなくなってんだろうか。そういえば、先日はエサを置く皿にコーンフレークが山盛りになってたしな。む〜ん。
# by kuroshiba2007T | 2011-01-04 00:27 | ムカッパラ | Comments(0)
クルナ・コール
 夕方の5時半。今日もマディ・ウォーターズ「マニッシュ・ボーイ」のイントロを思わせるピアノリフが鳴り響く。思わず、ブルースハープの性急なフレーズをかぶせたくなるぜ! iPhoneをお持ちの方ならお分かりだろうが、携帯に内蔵されている電話の着信音である。どんなカンジなんかいな?と思われる方は、今オンエアされているH&MのメンズコレクションのCFをご覧あれ。曲はエリカ・バドゥによるカヴァーなのだが、ま、あんなもんである。
 電話の主は親父だ。私はい〜かげんな性格なので、着信音もすべて最初に設定されているマリンバのままだ。だが唯一、親父からの電話はすぐに分かるように、ピアノリフに変えた。ま、ブルースな気分にしたかったのでね。
 内容は「今日はオカズがあるから帰って来なくていい」と、いつも通りだ。しかしな、そのオカズだって私が買ってきたものであるからして。
 そして、親父の言葉を決して真に受けてはいけない。最近のブームは天ぷらなので、切らすことのないよう私がコープで購入してきた天ぷらセットは常に冷蔵庫に入っている。だが親父はそれをすっかり忘れて、デパ地下で「天一」のお持ち帰りを買ってきたりするからな。ちなみに天一の海老天って1本で600円くらいするんだぜ。ちまちま買っただけで、すぐに3,000円超(泣)。親父の手にかかると、それをまとめて何回もチンするもんだから、もうカッチカチで食べられたもんじゃない。結局ポイするはめになり、ったく金をドブに捨てるようなもんである。そんなことをされてはたまらないので、夕食の用意は私がしなくちゃいけない。
 何者にもわずらわされずに自由気ままに食事をしたいんだろうが、親父のクルナ(来るな)・コールにもめげず、相変わらず夕方のラッシュアワーに実家へ通う日々である。
# by kuroshiba2007T | 2010-11-07 00:29 | ムカッパラ | Comments(0)
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